不動産を売却したい!注意点は?

「不動産の売却」とひと口にいっても、そのまま売却してしまうと損をしかねません。
高額の取引になるため、不動産の売却には事前の準備と知識が不可欠です。

不動産の売却における注意点を知り、納得のいく取引をしましょう。

◎不動産売却に必要な費用を知る

「売却」というとお金が入ってきそうなイメージですが、実は不動産の売却にも費用が必要です。売主は、主に以下の金額を負担します。

・仲介手数料(400万円以上の取引の場合、取引額の3%+6万円)
・税金類(印紙税、譲渡所得税、登録免許税)
・住宅ローン類(繰り上げ返済手数料、抵当権抹消費用)
・司法書士への支払い(登記を依頼した場合)
・その他、クーニング費用やリフォーム費用など

実際は、「売却して得た金額」から、この「諸費用を差し引いた金額」が手元に残ります。
売却によりどの程度利益が出そうなのか、必要な諸費用はどの程度なのかなど、事前にしっかり確認しておきましょう。

◎不動産の売却方法を考える

不動産の売却方法は、「不動産会社の仲介」「自分で買い手を探す」の2通りがありますが、ほとんどの場合は前者が選ばれます。

仲介の場合、相場価格での売却が期待できます。仲介手数料の支払いも必要ですが、もっとも高値で買取りされるため、手元に残る金額も多めでしょう。

他にも、相場価格の7割で売れる「即時買取」や、仲介の期限が設定された「買取保証」などの方法があります。

それぞれ特徴が異なるので、売却価格や必要期間などを踏まえつつ、状況に合った選択をしてください。

◎査定は複数の不動産会社に依頼する

仲介による売却をするなら、できるだけ高値で取引したいですよね。

実は、不動産の査定は一律ではありません。不動産会社によって低く査定するところもあれば、高値を提示するところもあるのです。

そのため、査定を依頼するなら複数の不動産会社に依頼しましょう。
査定結果を比較して、有利になるところを選んでください。

しかし、どの不動産会社も「購入価格」以上の金額を提示することはありません。
あくまで、その時の市場の相場価格が基準になるのでご注意ください。

◎住宅ローン完済までの計画を明確にする

特に住み替えの際に注意したいのが、売却予定の不動産の「住宅ローン」。
家が売れた後であっても完済の目途が立っていれば良いのですが、新しい家を購入する場合、そこでもローンが必要になってきます。

「お金がないから家を売りたい」という場合、余計に悪循環になりかねないので注意しましょう。

◎まとめ

不動産の売却には、十分な知識が不可欠です。
売主が支払う費用もありますし、売却方法によっても利益は異なります。

思わぬ損やトラブルを招かないためにも、正しい知識をつけて、念入りにご準備ください。