借り手から人気の「DIY型賃貸借」物件とは
アパートの投資で注目されている「DIY型賃貸借」は、最近注目されている賃貸物件です。貸し手・借り手の双方にメリットがあるため人気があります。
今回は、そんな「DIY型賃貸借」についてご紹介します。
1. DIY型賃貸借とは
DIY型賃貸借の物件とは、賃貸物件を借主が好みの居室にアレンジすることができるものです。住みたい住居へ改修することが認められている為、備え付けの棚を変更するといったように簡単なDIYだけでなく、業者へ依頼する大がかりなものまで認められています。例えば、水廻りやガスなど、大きな備え付けの設備を変更することも可能です。借り手は賃貸借契約書に加え、DIYに関する申請書を貸し手に提出し、承諾されればDIYをすることが可能となります。
2. 賃貸借物件との違い
通常の賃貸借物件では、賃貸借契約を取り交わして住み始め、退去時には原状回復を行うことがほとんどです。一般的な生活でできてしまう汚れなどは、原状回復義務はないとされていますが、壁紙や床材などの汚れや傷はその判断が難しく、しばしばもめる原因にもなります。一方、DIY型賃貸借では、入居時の居室の状態に戻さなければならないといったような義務はありません。入居時に必要な居室のリフォームを行う必要がなく、室内のクリーニングのみをすることで、新たな借り手に入居してもらうことが可能です。
3. DIY型賃貸借の利点
借り手に対する利点としては、入居時の原状回復が行われないため、物件の維持費が安く済み、比較的低めの家賃設定が期待できます。また、DIYを認めてもらえることにより、住む人の趣味嗜好を尊重した暮らしを実現できることとが魅力です。
貸し手に対する利点としては、定住率の上昇が期待できます。DIYをすることにより、居室に愛着が湧き、長く居住してもらえることが多いです。借り手のリフォームを認め、好きなように居室をアレンジしてもらうことで、退去率を下げて空室率の低下を防ぐことが期待できます。また、借り手が退去する時には、DIYにより、より良い設備に代わっていることもあります。例えば、水廻りのグレードアップやお洒落な照明に変わっていたなど、物件の魅力を自然と上げてもらえる可能性も期待できます。
4. まとめ
DIY型賃貸借を取り入れる事で、借り手に居室への愛着を感じてもらうことで長く住んでもらえたり、お部屋の設備や性能のアップにも期待もできます。退去時の原状回復に煩わしさを感じている場合は、思い切ってDIY型賃貸借の賃貸運営を行ってみてはいかがでしょうか。