「分譲物件」「仲介物件」それぞれの契約の流れとは?

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不動産を購入するときに、どのような物件を選ぶのかは迷うところでしょう。
物件を調べているとよく目にする「分譲物件」「仲介物件」という言葉。両社の違いをご存知でしょうか?
今回は、物件の種類や契約の流れについてご紹介します。

◎不動産の販売形態は2種類

不動産の販売形態は、大きく分けると「分譲物件」「仲介物件」の2種類です。

1-1.「分譲物件」とは

「分譲物件」とは、不動産会社が売主になっている物件のことです。
不動産会社から建物を直接購入することになるため、仲介手数料がかかりません。
販売数の多い新築一戸建てや新築マンションは、一般的に分譲物件に分類されます。

1-2.分譲物件の購入の流れ

分譲物件を購入する場合、主な流れは以下の通りです。

1)物件の条件を決める
・・・立地、広さ、予算など
2)物件の情報を集める
・・・不動産会社からの紹介、インターネット検索、折り込み広告など
3)物件を見学する
・・・現地やモデルルームなど
4)物件の購入を申込む
・・・このとき、不動産会社の宅地建物取引士より重要事項の説明を受ける
5)売買契約の締結
・・・このとき、手付金として物件価格の10~20%程度の金額を支払うことがほとんど。また住宅ローンも契約する
6)引き渡し
・・・不動産の登記手続きが完了したら引越しとなる

2-1.「仲介物件」とは

「仲介物件」とは、個人の売主に変わって、不動産会社が購入希望者を探して売る物件のことです。
不動産会社を通して売主から建物や土地を購入するため、個人同士では難しい売買交渉を進めることができます。
仲介物件を契約する場合は、仲介した不動産会社に仲介手数料を支払うことになります。
建物や土地本体の値段に加えて仲介手数料も上乗せされるので、しっかりと見積もりで確認しておきましょう。

なお、仲介手数料は購入した不動産物件の価格によって異なりますが、400万円以上の物件の場合は『物件価格×3%+6万円×消費税』が上限となるよう法律で決められているため、これを超える金額を報酬として支払うことはありません。

2-2.仲介物件の購入の流れ

仲介物件を購入する場合、主な流れは以下の通りです。

1)物件の条件を決める
・・・立地、広さ、予算など
2)物件や不動産会社の情報を集める
・・・不動産会社からの紹介、インターネット検索、折り込み広告など
3)物件を見学する
・・・現地やモデルルームなど
4)媒介契約の締結
・・・契約書には、仲介手数料や仲介業務のサービスについて記載があるので隅々まで目を通すのが良い
5)物件の購入を申し込む
・・・一般的に書面でおこなう。この際、不動産会社の宅地建物取引士より重要事項の説明を受ける。また手付金として物件価格の10~20%程度の金額や仲介手数料を支払うことがほとんど。住宅ローンも契約する
6)引き渡し
・・・不動産の登記手続きが完了したら引越しとなる

まとめ

分譲物件も仲介物件も、おおまかな流れは似ていますがどちらを選ぶかによって取引方法も異なります。

人生の中でも非常に大きな買い物となるので、思わぬところで失敗しないよう、両社の違いをしっかりと覚えておきましょう。